苦節8年! ついにあまづらのかき氷に到達!

さて、前回のブログに掲載した、大立山まつりのワークショップのその後に、ついに幻が現実のものとなりました。


「kakigoriほうせき箱」の平井宗助さんから、甘葛かき氷の試食の案内をいただきます。

来る3月8日、餅飯殿センター街にあるお店へと向かいました。


検討を重ねた結果、甘葛をかき氷のシロップにするともったいないということで、

牛乳を半分に煮詰めた蘇とともにいただくことに。



金の匙に注がれた甘葛煎。

雪のようなふんわりとしたかき氷と甘い蘇。

千年前、清少納言が食べた宮廷のかき氷とは違いますが、

甘葛が日本で誕生してから、かき氷屋さんが作った初めてのかき氷の登場です!


思えば、2011年に初めて奈良女子大学で再現に成功し、

研究用や分析用、永久保存用に取り分けて残ったほんの少しの甘葛をもって、現ほうせき箱店主の岡田桂子さんに試食してもらい、「一緒に甘葛作りをやりませんか?」とお誘いして、早8年。

ようやく試作品が目の前に。

古代スイーツの再現ができる日も、既に夢ではなくなったのです!

真冬でも絶品のかき氷に舌鼓を打ち、

次も秋のツタ探しから始めようと約束して帰りました。

 

 なお、この甘葛煎2019は、3月6日フジテレビ「林修のニッポンドリル」に出演しました(関東圏のみの放送分)。

甘葛事始 アマヅラコトハジメ

いにしえの製法が失われてしまった幻の甘味料「甘葛煎(あまづらせん)」 再現実験を重ね、幻を現代によみがえらせようとする試みが奈良で行われています。

0コメント

  • 1000 / 1000