2019年、ふたつの新たな発見が!

奈良ちとせ祝ぐ寿ぐ祭 で甘葛ブンブンのワークショップ(2019年1月27日)

奈良市平城宮跡で真冬に行われている大立山まつりをご存じでしょうか?

2019年の大立山まつりでは、イベントのワークショップの一つとして「甘葛ブンブン」をさせていただきました。


なにごとにも、事前準備は欠かせません。

大立山まつりのワークショップの舞台裏でも、大掛かりな準備が進められていました。

実行委員の奈良のかき氷屋さんら飲食店経営者さんと一緒に、奈良県の協力も得て、2018年11月・12月に数回のツタ探し。

ツタの伐採は、吉城園周辺と東大寺境内を流れる吉城川河川敷の計2回実施すること、樹液採取は氷室神社の直会殿をお借りまして行うことが決定しました。


この日は歴史的な発見があったのはこのときです!

一度目のツタ採取のとき、樹液を抽出し終わったツタを薪ストーブで燃やすと、あま~い匂いが漂ってきたのです!

そこでツタをストーブの上に置くと、樹液が出てきてストーブに落ち、なんとカラメル化!

これは歴史的な甘葛の発見を追体験したのではないか!

〝ツタを焚火にくべると樹液が出てきて甘い匂いが漂い、飴状になったものを口に運んだら甘かった〟のではないかという仮説が立ちました。


さらに二度目のツタの採取のときには、いままで見られなかった様子も見ることができました。

切ったツタの断面から、樹液が噴出していたのです!

これまでの実験では伐採した切り口はじんわり濡れている程度だったのですが、この日のツタは樹液が押し上げられているよう。

実はこの二日前がスーパームーンの満月でした。

岐阜県で山仕事をされている方からの情報で、満月近くは樹木の樹液量が多いという話を聞いていたのです。

月の引力によって樹液が押し上げられるのか?

それでも水分量が多いと糖度は薄まると思っていましたが…。

この日採れた樹液は1050cc(ツタ1kgあたり32.2ccの樹液)、糖度はなんと20.3%。

国内最高糖度の21.5%も出ました。

糖度が高いのは、ツタが保有している栄養分が根から上に引き揚げられたからではないかと想定されました。その要因が月の引力かと。


こうして、大立山まつりのワークショップに伴い、あまづらの歴史にまた一歩近づくことができたのです。



甘葛事始 アマヅラコトハジメ

いにしえの製法が失われてしまった幻の甘味料「甘葛煎(あまづらせん)」 再現実験を重ね、幻を現代によみがえらせようとする試みが奈良で行われています。

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