甘葛事始 アマヅラコトハジメ

 ~究極の古代スイーツ 甘葛煎(あまづらせん)~

いにしえの製法が失われてしまった幻の甘味料「甘葛煎(あまづらせん)」
再現実験を重ね、幻を現代によみがえらせようとする試みが奈良で行われています。
甘味料としての利用、薫物への利用、人工あまづらの開発など
古代の甘味料・甘葛煎を多角的に紹介し、最新情報を提供するサイトです。
一口なめると、「甘い!」と感じるのに、その甘さがす~っと消える。雑味のないさわやかな甘さが特徴のあまづらです。




沿  革

2011年 奈良女子大学で故石橋顕氏の指導のもと再現

2016年 奈良女子大学単独で再現。奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト始動

2017年 奈良市鶴舞小学校の総合学習に採用され

2018年 福岡市鴻臚館跡で再現

2019年 奈良県天平祭で再現。奈良市内飲食店と協働

     岩手県平泉町で奈良のあまづらを使った平安薫物再現

2020年 奈良あまづらせん再現プロジェクト始動

     岩手県平泉町で「平泉のかをり創造プロジェクト」と協働してあまづらを再現

     平泉のあまづらを使った平安薫物を再現

2021年 鶴舞小学校のツタを使って再現

     奈良女子大学で10年前伐採の2世を伐採して樹液採取



あまづら風シロップ販売のお知らせ

甘葛(あまづら)風シロップとは?


 「奈良女子大学甘葛煎再現プロジェクト」では、2011年からツタの樹液を採取して甘葛煎を再現する実験に取り組んできました。

 江戸時代には幻となっていた甘味料「あまづら」は、もはや幻ではありません。


 しかし、天然の「あまづら」を作り出すには、多大なる時間と労力、そしてなにより、原材料であるナツヅタが欠かせません。

 古代のロマンあふれる甘味料を、どうにかして皆様に知っていただきたい。

 できれば食べていただきたい。

 けれど、本物の「あまづら」をお届けするには、難しい。


 我々「奈良あまづらせん再現プロジェクト」は、考え、研究を重ねました。


 そして、約13年の時をかけて、人工的に作り出されたのが、この「あまづら風シロップ」です。

 奈良県農業研究開発センターの協力を得て、味覚の分析と開発に取り組んだ結果、あまづらの主たる原料はショ糖とブドウ糖と果糖であるということが分かりました。

 そこへ、数種のミネラルと有機酸を加え、甘葛煎の爽やかな後味は柿渋(カキタンニン)をいれることで、ツタの樹液を使わずに、あまづらの風味に近い甘味料を作り出すことに成功。

 

 2023年、満を持して、「あまづら風シロップ」が完成したのです!


 この甘葛風シロップは、今後も改良される余地があります。これで完成ではありません。まだまだこれからも研究は続きます。

 どうぞ、皆様、「あまづら風シロップ」をお手に取っていただき、古に思いをはせながらこの甘さを堪能してみてください。


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